第53回公益社団法人日本口腔インプラント学会学術大会を2023年9月15日(金)~17日(日)の会期で札幌コンベンションセンターにて開催致しました。
メインテーマは、52回大会に引き続き「国民から信頼される口腔インプラント治療」、サブテーマは、コロナ禍が終息しつつある状況から、COVID-19の感染リスクの低下や重症化の抑制に寄与する口腔ケアとともに、歯科の大きな使命である「口腔機能の回復によるQOL(生活の質)の向上」が期待されていることを考え、「口腔機能回復によるQOL向上への貢献-」としました。
本学会学術大会は、開催時期の関係から台風の影響を受けることが多かったのですが、本年は3日間とも天候に恵まれました。また、本年5月8日に新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが「5類」に移行したことに伴い、様々な制限が緩和されたことから、国際セッションをはじめ会員情報交換会等を4年ぶりに開催することができました。インドネシアインプラント学会(Indonesian Society of Implant Dentistry 以下ISID)との学術協定締結調印式も行うことができました。
9月15日(金)は、開会式、国際誌優秀論文賞、優秀研究発表賞、優秀ポスター発表賞、優秀歯科衛生士発表賞、優秀歯科技工士発表賞等の授賞式の後に戸田伊紀先生による倫理関連セミナー「生命科学・医学系研究の倫理申請」、栗田浩先生による専門医教育講座「インプラント治療における医療安全と感染対策」が行われました。会場である札幌コンベンションセンター大ホールの収容人数が1200名程度であったため、特別会議場にサテライト会場を設け中継しました。はじめての試みであり、心配していたのですが、皆様のご協力を頂き、無事終了することができました。
9月16日(土)は、北海道大学理学研究院の圦本尚義教授による特別講演(「はやぶさ2・リュウグウ・地球・生命」)、BACK TO THE BASICS、シンポジウム1〜5、優秀研究発表、歯科衛生士セッション、歯科技工士セッション、イブニングセッション、医薬品医療機器総合機構セミナー、ランチョンセミナー、一般口演、ポスター発表に加え、経済産業省のご協力を頂き経済産業省セミナーを開催しました。また、ドイツ(DGI)、タイ(TAID)、インドネシア(ISID)からの演者をお迎えして4年ぶりに国際セッションを開催するとともに、ISIDとの学術協定締結調印式を行いました。会員情報交換会には二百数十名のご参加をいただき、4年ぶりに対面での情報交換を行うとともに、懇親を深めることができたのではないかと思います。
最終日の9月17日(日)は、大会企画シンポジウム、シンポジウム6〜10、専門歯科衛生士教育講座、専門歯科技工士教育講座、専門歯科衛生士委員会セミナー、専門歯科技工士委員会セミナー、認定・試験・編集委員会セミナー、研究推進委員会セミナー、モーニングセミナー、ランチョンセミナー、一般口演、ポスター発表が行われました。最終日でしたが、多くの参加者で賑わい、活発な討議が交わされました。
最終的には、3,533名の参加者、100社を超える企業展示、さらに情報交換会には250名を超えるご参加を頂き、無事に3日間の学会を終了することができました。
ご支援、ご協力を頂きました本学会会員の皆様、企業の皆様に厚く御礼を申し上げます。
第53回公益社団法人日本口腔インプラント学会学術大会
大会長 横山 敦郎
副大会長 越智 守生
副大会長 吉村 治範
副大会長 藤原 秀光
実行委員長 山本 悟
副実行委員長 黒田 真司