令和2年6月14日に開催された総会で役員改選に伴う新理事が承認され、その後の理事会で互選により理事長を拝命いたしました。二期目になりますが、前期に引き続き、会員サービスの向上と学会のプレゼンス確立を旗頭に、役員一同鋭意努力する所存ですので、会員の皆さまのご支援をよろしくお願いいたします。
今般の新型コロナウイルスの流行は、医療現場のみならず社会全体に大きな影響を与えました。本学会は医療系学会として会員ならびに関係者の健康を守ることを第一として、3月の口腔インプラント専門医臨床技術向上講習会の中止、第50回記念学術大会のWEB開催、50周年記念式典の延期、令和2年度の支部学術大会ならびに各種試験の中止などを決定しました。参加を楽しみにしていた会員の皆さまには大変に申し訳ありませんでしたが、今後はポストコロナ・ウイズコロナ時代への対応として、WEB等の活用により会員サービスの向上を図る予定です。
昨年3月の国民生活センターからの二回目の報道発表に対して、国民が適切なインプラント治療を受けられるように、本学会はインプラント治療に責任を有する学会として、「口腔インプラント治療指針の周知徹底」と「専門医制度の活用」を推進する声明を発表しました。
今回、従来の治療指針と「口腔インプラント治療とリスクマネジメント」を統合した「口腔インプラント治療指針2020:検査法・診断からリスクマネジメント」を発行いたします。会員だけでなく会員以外にも活用してもらえるように各機関に働きかけていきます。
専門医制度については、一般社団法人日本歯科専門医機構が基本整備指針を公表し、認証審査を始めています。国民に分かりやすい専門医として、インプラント歯科も提案されていますので、本学会は引き続き公益社団法人日本顎顔面インプラント学会と連携して、インプラント歯科に関わる専門医機構の認証を受ける準備を進めます。これらは長年の会員の悲願であった厚労省の広告できる専門医資格へつながるものです。
国民生活センターからの報道では国民への正しい情報提供が求められています。本学会はすでに国民向けホームページを公開していますが、このたび50周年記念事業の一環として、大手出版社から学会監修の国民向け新書を9月に出版する予定です。
本学会が一層発展できるように、会員の力を結集してご支援を宜しくお願い申し上げます。